2023北海道の旅④
乾いた牧草の匂い
牧草を刈り取って干す
かくはんして列にする
それをロール状の円柱体を作り
乳酸菌を混ぜラッピングしていく
これを専用トラクターが行っている
これらのアタッチメントだけで
どれほどの金額なのだろうか?
ちょっと想像もつかないけれど
この作業をボーっと見ているだけでも
あっという間に時が過ぎていく
鶴居 標茶 弟子屈 中標津・・
そんな地名の道路標識が
目に入ってくるだけで
なぜかワクワクしてしまう
道東
今はひがし北海道とも
呼んでいるらしいけれど
こっちは何かが違うんだよねー
行きかうオートバイと
手を挙げ挨拶を交わす
対向ライダーだって
きっと笑顔なんだろうと思う
一方我がポンコツは
どのバイクより遅いので
ミラーに写る単車や車を先へと譲る
手を挙げてお礼するライダー
ハザードを付けお礼するドライバー
こういうやり取りにも慣れてきた
ゴロゴロ唸るエンジン音
これだけ長い旅をするのは
お前は初めてなんだろうけど
トラブルしかり機嫌も損なわない
その一生懸命さが一層愛おしく思う
16:00
別海町ふれあいキャンプ広場
入場料¥300+バイクサイト¥400
優しく生真面目な管理人さんから
一通り説明を受け
20名程の先客さんとも干渉しなく
平らで夜空が見渡せるスペースに
陣を取ることにした
人の好さそうな旅慣れた紳士が
お隣さんになった事で
いいベースキャンプになりそうだ
キャンプ場ってやつは
人が多過ぎてごみごみするのも
逆に誰も居ない様でも困る
適度な距離感と会話があるってのが
私の好きなスタイルなので
今回のここはかなり居心地がいい
加えてここは
管理人さんが寝泊まりしているので
心配性な方でも安心できる
ゆっくり流れる時間
思い思いの料理に食事
皆さん本格的だけど
私は料理はしない似非キャンパー(笑)
でも頂いた端材で灯す火が
スパイスと言っておこう (^^;
6/26
キャンパーの朝は早く
昨日一日張った幕を
撤収移動するライダー達
でも私は今日もココ
キャンプはやっぱり連泊が楽
水道設備が完備され
ウォシュレットトイレも嬉しく
売店がありレンジやポットなど
R66と同等の設備が備わっている
足りないと思うものはなく
快適という一言に尽きる
レンタルテントだって揃っているので
手ぶらでも十分対応できる
0:30 開陽台
初めて念願の北海道へ来たあの時
その時の事は今でも覚えている
柄にもなく人生に悩みを抱え
今後の生き方への不安や様々な葛藤は
ここからの景色を目にすることで
それがとてもちっぽけに感じ
すべてが払拭されていった記憶が蘇る
今の自分も仕事も
ここが再スタートできたと呼べる聖地
だけど今日の景色は
『よく頑張ってるよ』と
褒めてくれている様に感じた
朝食も食べてないので
ちょっと贅沢に寿司でも食べようと
バイクを南へ走らせる
13:20 回転寿司「花まる」根室
とりあえず味噌汁と2種ほど注文するが
思わず自分の舌を疑う
美味しくない!!
ネタも悪くシャリもおかしい
どうしてこんなに味が落ちたのだろう
感動したあの頃の寿司じゃない
疑問いっぱいのまま店を出た
もう来ることはないだろう
とても残念だけど。。
駅前へ行けば
地元民が通う食堂があると思い
少しバイクを走らせてみる
駅蕎麦「北然仁」
かき揚げ蕎麦¥800?だったかな
やっとお腹は満たされた
でも旅に出ると
絶対に不足するのが野菜
そしてこの野菜(サラダ)が
高価だったりするので
これが旅人の課題なんでしょうね
お隣のカニ屋さんを覗けば
花咲カニが並んでいた
小さいヤツで¥2,000~
買おうか辞めようか
暫し葛藤をしてみるが
今日は節約することにした
16:30 別海キャンプ場着
明日に備えポンコツ号の整備
オイル補充とプラグ交換を行い
管理人さんと雑談を楽しむと
あおたび!のアオちゃんも常連らしく
しっかりボードに写真があった
私もR66の名刺を貼らせて頂き
しっかりPR活動をしてみる
今日のバイクサイトは
10名程に減っているけれど
周りに幕を張った
人の好さそうなライダー達で
まだ陽も高いうちから談笑を始め
22時近くまで会話を楽しんだ
6/27
今日からは新プラグ7番
ポンコツ号の機嫌は如何に・・
キック一発でエンジン始動
さすが新品は違いますねー
厚岸で朝食と思ったが
お目当てのお店が臨時休業と
候補がお休みになっている
まぁこんな時もある
北太平洋シーサイドラインは
霧が掛かってはいるけれど
ここは大概そんな天気だよね
でもそれを感じさせない
快走路なので外せない
満開のエゾカンゾウを横目に
サンマ丼を求めて
「ひらの」でバイクを止めた
店主のこだわりだろう
冷凍モノは使わないので
この時期は当然提供はしていない
でも困ったことに
どれも美味しそうなので悩む
ウニ丼ハーフ+うどんセット¥2,530
この旅一番の贅沢をする
他のメニューも試したかったので
次回も来たいと思わせるお店でした
浜中町と聞いて何が浮かびます?
ここはモンキーパンチの故郷
念願だった「モンキーパンチ館(無料)」
ルパン三世の世界を堪能する
原画だったり未発売?の作品だったり
見どころ満載の場所です
そして憧れの不二子ちゃん?の
おっぱいが見たいぃ~と思ったら
是非一度お立ち寄りください (#^.^#)
12:30 霧多布岬
近くまで来ていても悪天候だったりで
展望台と岬は初訪問の地
やっと来ることができた
ここの何とも異質な地形は
一見の価値があると思う
加えてここのキャンプ場は
いつかは・・と
思ってしまえる絶景が魅力だった
14:00 別海キャンプ場着
歩いて行ける温泉施設で
2日ぶりのお風呂で汗を流し
余った食材で昼から飲んじゃって
ゴロンと横たわってみると
酔った体に風が気持ちいい
でもそれも
今日までだと天気予報は言う
明日からはどこも下り坂で雨予報
しかも逃げれるエリアはどこもない!
困った・・・
今日のキャンパーは8名ほど
人懐っこい人
我関せずの人
気の弱そうな人
皆それぞれ人生を生き
オートバイという乗り物と出会い
こうして自分の楽しみを
見つけたって事が幸運なんだと思う
職業も地位もここでは
無意味なものだけど
俺はやっぱり人が好きかもしれない
スナップ画集