2020東北~道南ツーリング④

7月18日(土)

弘前屋の朝は爽快だった

やはりベッドは体が休まる

指定した朝食の時間は7:30

それまでにパッキングを済ませ

次々と荷物をバイクに括り付ける

廊下ではオーナーさんが弓道の練習中

藁俵は飾りじゃなく

本当に使っているヤツだったのね

早い時間だったので気を使いながらも

バタバタ動いていたので気が付かれたのか

予定より早く準備が整っている

ごくごく普通の朝ご飯だけど

私には家庭の味で好感が持てた

やっぱり朝はお味噌汁からスタートしたい

食後はセルフのドリップCoffee

いつもの日常

しっかり整いました!

 

当初は青森港から渡道する予定だった

しかし下北半島を飛ばす訳にいかず

唯一使ってない航路は次回の宿題

出発直前まで「谷地温泉 下の湯」を

寄ろうかどうしようか?

迷いに迷ったが

かなり南へ遠回りになる為

今回は泣く泣く寄らない決断をする

その分他所をゆっくり見ようと・・

 

三内丸山遺跡 ¥410 9:00~17:00

開園とほぼ同時に入館する

実はよく判らぬままルートに入れたが

世界遺産登録を目指しているらしい

三丸は縄文時代の前期~中期

凡そ1,700年間に渡り栄えた集落で

その暮らしぶりが復元されている

展示物の撮影は禁止

と注意書きが無いので

学芸員さんに聞いてみる

ここはすべての撮影が大丈夫だと言う

紹介VTRのすべてを観て回り

気になった事はその学芸員さんに聞く

そんな事をしていると

付かず離れず

適度な距離を保って後を付いてくる

視線を送れば近寄り説明してくれる

この時代に衣装があったのか?

伺えば出土品に麻布などがあるので

おそらく身に着けていたと考えられると話す

縄文時代のポシェットや

釣り針 装飾品

または魚の骨や貝殻

ニワトコの種子が発掘された事から

三丸集落は結構贅沢な食生活だったという

お酒まで造っていたというから驚きだ

 

真面目で可愛らしい学芸員さんだった事も

私の見学は楽しいものになった

ありがとう 勉強になりました!

 

屋外に復元されている

大型堀立柱建物に星空

そんな写真が撮れたらもっと良かったけど‥

気が付けばもうすぐお昼時

チェックしておいた「七兵衛や」へ行こう

店先に着けば営業をしてない

ググれば夜営業の居酒屋だった(汗)

あちゃぁー しくじった

 

野辺地町の復元北前型弁才船「みちのく丸」

飾っておくだけでは勿体無い

私だったら宿泊施設にするなぁ

船のライダーハウスってのもアリだ

デッキはバーべQ&テントスペース

階下(内部)に個室と食事スペース

なーんかいいアイデア浮かんだぞー(笑)

 

さてさて

いよいよ東北のクライマックス

恐山へ向かいます

空が重く曇り

うっすらと霧も出てきた

雰囲気出し過ぎじゃないのぉ

ここではお参りと御朱印を頂く予定

 

霊場恐山 入山料¥500

まずは恐山温泉で身を清める

確か二つ三つあったと思うので

入れるだけ入っておきたかったが

現在 男性は「薬師の湯」のみ

後の二つは女性専用湯となっている

薬師の湯は混浴なので

女性は三つも入れるんですよ

ずいるなぁー

まあ 一点集中で湯を堪能する

二つある浴槽の片側が熱湯でもう一つがゆる湯

一方は山田温泉並みに熱い

もー 最高だよ

そして泉質もこれまた極上湯だ

見た目は「草津温泉」や「万座温泉」の様だけど

肌への刺激はそう大したことが無く

硫黄臭もきつくない

成分表を見て来なかったけど

ちょっと変わった湯ではある

これはちょっと癖になる温泉だ

その後 お参りと散策を行い

三途の川を渡る前に宿へ向かう ( ;∀;)

 

今日の宿は「民宿あすなろ」さん

スタンダードではなくドミトリー利用

民宿あすなろ ¥1,700(ドミトリー)

近くに食堂やコンビニが無い為

夕食に「あすなろ定食¥1,500」を予約しておいた

宿側は当然ながら神経質すぎる程の

ソーシャルディスタンスによる

コロナ対策を実施している為

私だけ部屋で食事しては如何ですか?

と執拗に勧められたが

やんわりとそれをお断りさせて頂き

他のお客様と食堂でご一緒させて頂く

離れ離れに鎮座しての食事TIME

居合わせたお客様は

ご夫婦?が1組と愛知県のご夫婦1組

一人旅の男性

そして私の6名が宿泊者

皆さん小声での食事で

TVの音だけがやけに響いている

ご夫婦?がとっとと食事を終え退席

数分後

一人旅の男性が退席しようとした時

私のテーブル席の横の地図を眺めている

『明日はどちらへ行かれるんですか?』と

声を掛ける

彼も会話に飢えていたかの様に

『かっぱの湯から下風呂温泉』だと話を始める

『外の赤いBMですか!』と問い

彼は110㏄のスクーターで

こっちの温泉巡りをしていると言う

あらっ この方も話をしたかったのね・・

やっぱり距離を取っての食事って寂しいよね

青森市在住の彼(似た様な歳)から

こっちの温泉情報や食情報を伺っていたが

ずーっと立ち話になってたので

『よければ座って飲みませんか!』とお誘いする

彼は恐縮そうに対面する席に座り

お酒のお代わりをオーダーした

私も一緒に再オーダーする

 

バイカー二人で温泉話で盛り上がっていると

愛知県のご夫婦も会話に参加してきた

その後はオーナーさんも加わり

ごく普通のライハの様な宴会模様となり

遅くまで楽しい時間を過ごせた

 

今回私は宿泊業を営んでいる事を話した

するとオーナーさんが話し始める

あすなろさんのRHの馴れ初めはこうだ

ある若者が夕食の為に訪れた

今夜泊る所が無いので『泊めてくれ』

そう言ってきたらしい

追い返す訳にもいかず

『大広間が空いているから

そこならただ(無料)でイイよ』と言うと

『そうはいかない』と言ってきたらしい

では幾らならいいのか問うと

若者は『北海道では大体1,500円くらい』

そう話したと言う

ならここは温泉付きなので¥1,700にしたと話す

まったく人が好いオーナーさんだこと

 

温泉と言えば

ココは薬研温泉という地

ご夫婦が『石鹸幾つある?』と聞いている

ひと箱くらいあると話し

在庫をすべて箱購入していた

奥さんが言うに

この石鹸を洗顔に使ったら他は使えない

泡立ち 使用感 安さなど

もう何年も使っていてリピートしているらしい

あまり関心なさそうにしていると

彼と私にひとつづつプレゼントして頂き

奥様の土産に持って行きなさいと諭す

敏感肌の方には絶対おススメだと念を押す

 

24時を回りそうな勢いなので

最後に皆で記念写真を撮り

お開きとすることにした

やっぱり出会いっていいよね♪

 

昨今は接触を避けようとする傾向が次く

当然の防衛手段なのは

重々私も理解している

だけど人って本来寂しがり屋なので

誰かと話すことでホッとするし

旅の想い出となる様な気がする

このバランスが大切なんでしょうが

宿での接客と

旅に出て人と会うのって

どっちが危険なのかと思う

反面

もし自分がキャリアだったとしたら

出歩く事は避けたい

自分がいつ感染しているのか分からない

そこが今回の厄介な事なんだよねぇ

 

さて明日はいよいよ北海道です

でもフェリーで帰る為だけの渡道

滞在時間たった2日

勿体無い様な気もするけど

それでも北海道の空気を吸える訳だ

限られた時を

存分に楽しもうと思うのである

 


 

三丸丸山遺跡

 

霊場恐山

[動画]霊場恐山への道

 

民宿あすなろ

 

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