2024 乗り納めツー⑦

11/7(木)
〔長崎県佐世保市〕

夜も明けきらない早朝

熟睡できないのならと走り出し

コンビニのモーニングCoffeeで

体の中から温めホッとする


佐世保は軍施設が多いと伺い

港の周りを走ってみると

自衛隊の潜水艦を見つけた

他にも護衛艦?なのか分からないが

カッコよく思ってしまうのは

男の私だけではない気がするけれど

フェリーや釣り船なんかとは違う

独特な風貌というか造形美に見とれてしまう

その中でもやっぱり潜水艦の異様さは

とても印象的だった!


港を後にしようと走り始めると

造船工場?なのか

巨大なドックの中に日本が誇る

旅客船asukaⅡが巨大な建物に収まり

補修作業?がされている様子だった

59年近く生きて来て

初めてずくしの光景は

とても刺激的で

興奮した事を覚えている

そして

米海軍佐世保基地もある事から

展海峰への道中

どこの国なのか戸惑う様な雰囲気の

日本離れした場所があったりと

佐世保という場所は日本であって

日本じゃない様な異空間を感じた



走り着いた場所に

地味に広い駐車場があり

少し歩いた先が「展海峰展望台」だ

世界で最も美しい湾!と称されるが

確かに間違いなく美しく

自分が見てきた展望台No1で

ホント圧倒される景色は圧巻でした

またすぐ近くにも

石岳展望台もあるけれど

眺望は前者が勝っている

しかしここへ来た理由は

映画「ラストサムライ」の冒頭

そのシーンに使われた場所なので

こちらも訪れてみては如何だろう



日本本土最西端の地

神崎鼻公園の標識を横目に

海岸線を北上する

ここ数日は毎日

海を見ながらバイクを走らせてるが

なぜだか一向に飽きて来ない

北海道と比較してしまえば

こちら九州西部の方が勝っている

それは間違いなく景色の良さで

リアス式海岸?というのか

デコボコした海岸線が妙で

自然と農村風景が豊かに残されてて

柑橘系の果物栽培や茶畑など

信州ではまず見ないものが

チラチラとある事も要因だろう

無意味にバイクを止めて

ただ眺めているだけで癒されるのだ

なにもない!

それが良いのだと思う


さて

2度目の訪問となる橋続きの島

赤い平戸大橋を渡り平戸島へ渡る

運動不足気味なので川内峠で

小一時間のトレッキングをする

事情がありスニーカーだったけれど

景色が良かったのでヨシ

大地に寝ころび

深く息を吸ってみれば

俗世間の嫌なことなんかは

どうでもいい事と思えた



生月大橋を渡り生月島

ここへ来たら絶対走らない手は無い

CMでお馴染みの

生月農面道路を使い大バエ灯台へ行く

バエとは海図用語のようで

突き出た先とか断崖のとこを言うらしく

確かにその言葉通り

灯台からの眺めは素晴らしい代わりに

怖さも感じるほどの絶景なのだ

帰路はもちろん同じ道

日本で一番美しい海岸道路と思う

生月農面道路で島の出口まで走る

この道の駅からの生月大橋は

色と形が自然にマッチしてて

本当に美しい橋だと思う



生月島から平戸島に戻り

平戸ザビエル記念教会に寄る

ゴシック様式の建築が好きなので

訪れてみたかった場所ですが

白とライムグリーンの壁が

青い空に映えて

ホント素晴らしい教会でした

江戸時代には少なからず

この辺りだって悲しい過去が

あったのだろうと思うと

仏教徒のくせに

十字をきる真似ごとをしてみた


さて時間は

まだ14時を過ぎた頃だったけれど

お宿に向かう事にする

写真で見たロケーションが気に入り

ここを選んでみました

洋風民宿グラスハウス

素泊り¥5,500(カード決済)

着替えとお風呂を済ませてから

芝生の先に広がる玄界灘を見つつ

散策をしながら思案する


まだ行きたい場所は沢山ある

特別急ぎの用事も無い

しかし

手持ちの現金は¥6,000を切った

相棒のトラブルを克服しながら

今日まで旅を続けられた奇跡

初雪が舞ったという地元の情報

そろそろ今回の旅を

終わらせる潮時だと思い

ぶんぶんフェリーの予約を行った



11/8(金)
〔長崎県平戸市〕

高速道路を可能な限り使い

都会をやり過ごすつもりだけれど

Google先生は新門司港までの距離

約200kmだというではないか

ちょっと憂鬱な気持ちになる

というのは

ここ数日100kmそこそこしか

走っていなかったので

ただ移動するだけの工程は

やっぱりつまらない

だけどポンコツ号と田舎者には

高速道路が一番の安全策になる


朝から営業している喫茶店を

伊万里にみつけたので

モーニングに立ち寄る「珈琲舎香月」

昭和の佇まいの純喫茶店

サイフォンで落とすCoffeeは

懐かしくもあり見ていて楽しい

通い詰める常連さんが多く居る様で

今朝の出勤?で入ってきた常連さんが

『外のバイクお兄ちゃんのかい?』

と話し掛けてきた

1967年製だと聞いて驚き

信州からだと聞いて驚き

佐賀へ来たのなら是非

ちゃんぽんを食べろという

佐賀のちゃんぽんは他と違うぞーと

旅人に地元情報を教えてくれた

その中で「ドライブイン鳥」

ここだけは絶対に行けと勧められた


唐津市肥前町福祉センター

たかくし温泉で朝風呂をする

残念ながら老朽化に伴い

来年には閉鎖?予定だと伺ったが

ヌルッとした泉質は

九州では珍しい気がするけれど

循環させているのはちょっと残念だ


海岸線をバイクを走らせていると

奥に点在する島?半島?が見える

この辺り全体を玄界灘と呼ぶのか

定かではないけれど

橋で渡れる「鷹島」が気になった

ここ佐賀県の北西部は要チェックだが

次回の楽しみにとっておこうと思う

都道府県の魅力度ランキングとか

勝手にランク付けする輩がいるけれど

多くの旅ライダーは知っている

実際にそこへ行き

見て食べて触れ合えば

そんな事に意味のないことを!

往々にして九州の人たちは

情に厚くお人好しが多い

どこかの田舎の偏屈ジジイとは違う

旅人の直感みたいなものだけど

長崎と佐賀のふたつの県は

もっとより深く知るべき地だと感じ

来年もまた来たいと思うのだった


「ドライブイン鳥」 糸島店

地元で人気なのは

その行列を見ただけで理解したが

幸いなことに

お昼前だった事で並ばずに入れた

人気No1の「一番定食」¥1,155は

数種類の部位が楽しめるメニューで

リーズナブルでボリューミーで旨い

納得のレストランだった

ここもピンを打ち保存しておこう



さて

この先は港まで高速移動をする

相棒のトラブルの心配もしたが

なにくわぬ様子で快調に走ってくれた為

あまった時間の調整も兼ねて

FT近くのスーパーに寄り

即席麺のマルタイ棒ラーメンを

我が家への土産にした

まだ随分時間があると思い

面白い品揃えの店内をぶらぶらし過ぎ

出航時間迄50分を切ってしまい

大慌てで手続きを行い

最後の方の自動車に混じって乗船した

危うく置いてかれるところだった



写真集


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