2024 乗り納めツー③

〔広島県呉市〕

展望台を下り海を目指せば

景観の美しい安芸灘公園がある

そこから先が「とびしま海道」

今回の島を渡り歩くのに

唯一通行料がかかる有料道路

安芸灘大橋を渡り下蒲刈島へ踏み入る

死角になり全容は分からないけれど

進行方向に別の橋であったり

奥まった島々が顔をのぞかす


今宵の宿まで直で行けば30km程度

なのでまったく急ぐ必要はないので

無駄に遠回りで走ってみたり

柑橘系の畑を目にしながら

瀬戸内の風土とポンコツ号の構図

それを眺めてはにやけてみる

狙った訳ではないけれど

不思議とここの景色に馴染んで

相棒がベッピンさんにみえる



さて

次の島へ行ってみる


蒲刈大橋を渡り上蒲刈島

白い砂浜が印象的だった

「県民の浜」に立ち寄り

太古の昔からの藻塩作りを

併設された施設で見学をしてから

豊島大橋を渡り豊島

悪路の「十文字山展望台」は

あまり大切にされてない様ですが

展望台からの景色がいいだけに

ちょっともったいない気がした

信州でいえば街道沿いの

リンゴ畑ということだろうけど

時期的に収穫期を迎えている

みかん畑と瀬戸内海っていうのは

遠くまできたなぁーと感じる


それにしても

自分の祖先は源氏の系統なのだろうか

晴れた瀬戸内海を見た事が無い

これは平家の怨念なのだろうか?


豊浜大橋を渡り大崎下島

レトロな街並みで有名な

御手洗地区を散策してから

今宵の宿

オレンジハウス 15;30到着

2食付いて¥6,050なので

料理は期待してはいなかったけれど

人生で初めて箸がしなる程身の固い

魚の煮付け?を海で食べるとは

思ってみなかったけれど

何事も経験だと思う事にする (^^;

しかししかし

困ったことに蒸し暑いんです

例の迷惑台風の影響なのか

夜になっても寝苦しかった事は

覚えているのですが

いつのまにか裸族になっていた

風邪をひかなかった事が幸いだった





11/1(金)

一つ先のフェリー時刻から逆算すると

6:50発のフェリーに乗りたかったので

5:00過ぎに朝食をだしていただき

平羅橋を渡り平羅島へ

中の瀬戸大橋を渡り中ノ島

岡村大橋を渡り岡村島

面白い事に橋の上で広島から愛媛へと

県をまたぐ格好だったのが面白かった


宿からFT(岡村港務所)までは7kmほど

自動販売機でチケットを購入する

乗船料¥870+バイク¥570

6:50発のせきぜんフェリー(今治行き)乗船

四国まで90分の小さなフェリーの旅

こういった小さな船を使った移動って

旅情というのか

地元民の生活に入り込んだ様で

私は大好きなんですよね

なのでわざわざそういったルートを

計画する傾向がある


しかし困ったことに

今日はこれから終日雨予報なのだ

変な時期に発生した

台風の影響なのでしょうか

だけどこういうのも含めて旅♪

でも雨のバイクは嫌いではない

旅感が増すというのか?!

腕の見せ所的な部分が多々あり

今度はアレを流用してみようとか

そう考える事も好きだったりする


船上でカッパを着こみ

四国に上陸してからは

雨仕様で走り出せば

間もなく霧雨から小雨に変わった

しかし問題なのは今後

10時頃からとんでもない程強く降る

そう雨雲レーダーは言っているので

ホームセンターで長靴を購入した

今回の目標は佐田岬灯台

随分前からの宿題の地でもある


海岸線を快走していると

懐かしく思える風景になった

そうだ!

ここは確かJR下灘駅付近だ

寄るつもりは無かったけれど

とりあえず立ち寄ってみる

まったく絵にならず恐縮です (^^;


時間の経過とともに

激しさを増す豪雨になったこと

時間ギリギリになりそうなこと

相棒の性能など色々考えた結果

今回もまた半島の先っぽは諦めて

八幡浜港を目指す事に決めた


九州に渡るフェリーは二つ選択肢がある

ひとつは以前使った三崎〜佐賀関 航路

今回は八幡浜〜別府の航路を選択した

ふつう料金の安い前者を使うけれど

別ルートも使ってみたくなる性分なので

奮発して宇和島運輸フェリーをチョイスした

乗船料+バイクで¥9,000

たかっっ

およそ3時間の船旅になる


全身ずぶ濡れになっているカッパを

甲板の椅子を借りて脱いでいく

ジャケットもカントリージーンズへも

雨が沁み伝わっているけれど

下着まではきていない

注意深くカッパを眺めるが

どこからか雨が入り込んでいるのではなく

生地自体の撥水性能がもう無いのだろう

ただ靴下だけは完璧に乾いている

やっぱり長靴は最強です!

それにしても

着ているカッパはかれこれ15年選手だ

バイク用ではなく登山用なので

性能は格段に良いけれど

さすがに買え時なのかもしれない

ワークマン製品は持っているけれど

色が気に入らないので

冬の間にでも探そうと思う


下船して10分程でホテル到着

利用頻度の高い?定宿である

ビジネスホテルはやし ¥3,200

別府駅の目の前で

駐車場付きでこの価格

そして展望大浴場は天然温泉

設備こそ古いけれど俺は好きです♪

でも注意したいのは

女性の浴場は故障中なので

徒歩1分の関連ホテルを利用する

確か前回も故障中だった気がするので

直す気が無いのでは?? (^^;

そう思ってしまうのですが

この立地でこの価格は

節約ライダーにはホントありがたい


それにしても今日は

時に猛烈な降り方の雨の中

相棒も自分もよく頑張りました

汗と雨で濡れた体に温泉は本当に沁みる

雨の日 寒い日に皆さんが

R66で感じているだろうほっこり感を

今私がしみじみと感じている


サッパリしたところで街へ繰り出す

お目当ての居酒屋さんは満室続きで

新規開拓をすることにする

理想は地味な店構えの

カウンターだけの小さな小料理屋

割烹着姿の年配女将と静かに一献

熱燗をどうぞとお酌なんかされたり・・

そんなのっていーよね


繁華街を少しそれた場所に

雰囲気のよさげなお店を見つけ

誰も居ないカウンター席に腰を下ろす

今宵の予算は¥4,000と決め

とりあえず刺し盛を注文

他はメニューや貼り紙を眺めるも

どれも美味しそうなので

それを肴にゆっくり思案してみる


しばらくすると

チラホラとお客様が入店し満席になった

お隣に座られたマダムさんと

会話をするきっかけができたので

予定以上にお酒を飲んでしまった

大分県別府

何度来ても好きな街です




11/2(土)

雨のピークが過ぎるのを待ち

ギリギリ10:00にチェックアウト

今日はいよいよ今回の旅の目的地

小国のBONDSハウスで待合せの日

やまなみハイウエイを使い

ちょろちょろって走れば着く距離だ

なのでどこへ寄ろうか?

とワクワクしながら走り出せば

アレッ アレッッ・・

上り坂なこともあるけれど

ポンコツ号のパワーがなくなり

30km/h以上の速度が出なくなった

どうしちゃったんだー

頑張れ~ ポンコツ号よ


運がイイ私は偶然にも

廃業になったGSを見つけ

雨宿りをさせて頂くことにした

有難く屋根の下でプラグ交換と

雨の影響で接触が悪くなりそうな

端子や配線を注意深く診ていった

そして気を取り直して再始動

息継ぎっぽい症状はでるものの

そのうち機嫌を直してくれるだろう

そんな祈る様な気持ちで

郊外まで登ってきたところで

完全にダウンしてしまった (>_<)

そして二度と

エンジンが爆発する事はなかった


この先は何度も走っている道なので

その上り坂の様子は頭に入っている

とてもバイクを押して

登り切れる道のりではない

何が原因だろうか??

色々考えながら来た道をしょんぼり下り

ある飲食店の駐車場に惰性で飛び込んだ

まぁ腹が減ってては

いい考えが浮かばぬもの

ちょっと早いけれどランチを頂く

ゆっくり食べ終えてから

時間をおいて始動を試みる頃には

有難いことに雨が上がり晴れてきた

そんなことで本格的に

エンジンの掛からない原因を

ひとつひとつ絞っていくと

燃料は来ている

けど火花が散ってない気がする

やっぱり電気系統がダメだと判断

こうなったらやる事はひとつ

ロードサービスを呼ぶしかないので

JAFとチューリッヒを天秤にかける

ロードサービスの無料運搬の距離から

今回はチューリッヒを選択した

その理由は

ここから80kmほどの場所に

BMWの旧車を取り扱うSHOPがある

そこに運び入れてくれれば

直して頂ける僅かな希望を持っての事

そして電話で今の事情も説明をすると

預かることはするけれど

予約や手を付けているメンテもあるので

診てあげる確約はできないと言われた

でも

今考えられる最善の策はコレしかない

そして次にやることは

宿までどうやって行けばいいのか!

それをあれこれ考えてみる

バスと電車を乗り継ぐ方法もある

積載している自分の荷物は運びたい

行きついた答えは

MTG参加者の中で自動車で来ている

ふたりどちらかと連絡を取り

迎えに来て頂く方法に至った

しかし青い車のシュウ氏は今

呼子で『イカ食べてまーす

まだ生きてて透き通ってるよー』と

嬉しそうにLINEを送ってきていたので

もう片方のYさんに連絡を取ってみる

『1時間半くらいで行けそうです』と

涙が出そうな程うれしい返答だった

3連休ということもあり

レッカーが到着するのに要する時間と

ちょうどいい具合でもあった

マシントラブルはツイてなかったけど

周りの助けもあり

このピンチは脱しそうである

今後の事は明日考えればいいだけで

落ち込んでいる時間はない

とにかく今夜の酒宴会場にさえ

主催した自分が居ることは

最低限できる目途がたったのでした


今回の記事はどう?
  • イイネ (11)
  • 同感 (0)
  • 好きだなぁ (1)
  • ファイト (9)