頑張れポンコツ
関東平野ツーリング④
長野を出発して
群馬県・栃木県・福島県・茨城県
そして埼玉県と走ってきて
ガソリンの値段が
地元長野では160円台の中後半
ハイオクかと思う値段だったが
150円台になり
140円台の地域もあった
輸送費の関係なんでしょうが
あまりの違いに驚くとともに
改めて長野県は高いと実感する
電気代や水道料だって
田舎の方が高かったりするよね
日本には最低賃金というものがある
その土地の物価などにあわせ
そういった差を作っているのだと
聞いたことがあるけれど
全国一律でいいのではないか?!
そんな事をぼんやり考えてみるが
オートバイで走りながら
考える話題ではなかった・・
さて
Googleナビに頼れば
どこへでも正確に案内してくれる
そんな便利な世の中になった
その反面
ツーマップルで旅をしていた
あの頃にはもう戻れない
ダメライダーになってしまった事も
紛れもない事実だ
スマホにインカム
これはすでに旅ギアに欠かせない
アイテムになっているのは
私だけではないだろう
単に決めたルートを走るのなら
実は地図だけあれば用は足りる
しかし
周辺の名勝地やレストラン
そういった最新の情報を得るには
間違いなくスマホは便利で
急な予定変更となった場合でも
即座に対応できる面もある
言い訳がましいけれど
それが事実なんですよね
いよいよ道が混みだし
自動車の流れに付くような
そんな走りを1時間ほどすれば
師匠のご自宅に到着
クラウザー・ドマニの
メンテナンス中の手を休め
『よく来たね』と笑顔で迎えてくれた
早速私は
このランプが消えないけど
これで良かったのでしょうか?
と症状をみてもらうと
『発電してないなぁ』と呟き
無言で作業を始める師匠
お亀を外しオルタネータを分解して
中の方のコイルを交換してくれて
この状態でエンジンを掛けると
何ということでしょう
症状は改善し修理完了!
神の手の様である
『だいたい中が壊れるんだよ』と
教えていただき
その後組み上げながら
ひとつひとつ説明をうけ
勉強をさせていただける時間が
この上なくとても幸せだった・・
修理交換代金をお支払いしたい
と話すも聞き入れていただけず
またリンゴ送ってくれたら
それでいいよ・・と
笑顔で話す姿にジーンとくる
旧タイプのBMWを勉強中の
若い小僧のことがカワイイとでも
思っていただいているのだろうか!?
私は改めて
そんな懐の大きい大人に
いつかなりたいと思うのだった
居心地がよくて
すっかり長居をしてしまい
速足で最後の目的地
埼玉県道66号線を目指す
時間にして小一時間
難なく着いたのはいいのだが
あろうことか
標識が無いのだ
30分は見つけ走っただろうか
やっと看板を発見し
長かった全国制覇の道のりを
今終えることができた!!
初代冒険号120GS-A(DOHC)で始まり
二代目冒険号1200GS-A(LC)
そしてフクロウ号1250RT
最後はポンコツ君(R60)でしめた
確実に達成感はあるのだけれど
やっぱり寂しさもある
四国お遍路を廻った時のように
それなりの時間と労力をかけた
今回のような挑戦というものは
「楽しい」の一言では片付かず
多少なりとも
感傷的な気持ちというのも
実際のところ感じている
ある時
今回のテーマを思いつき
そして全国を旅する都度
踏破忘れが無いように気を配り
多少の寄り道をしながら
たどり着いた19ケ所の完全踏破
自分を褒めてあげたいと思うし
やればできる子ちゃんなんだと
またひとつ自信もついた(笑)
ここで再度の報告ですが
シーズン初めにお伝えした様に
県道66踏破の進捗画面は
シーズン営業終了をもちまして
HPから削除させていただきます
しかし現在も少しづつ
踏破の歩みを続けていらっしゃる
ライダーさんもおられますので
今後も続けて頂きたいと思ってます
そして
完全踏破の際には特注ステッカーを
お渡しいたしますので
遠慮なくご連絡くださいませ
時刻は15:50
すべてのミッションを終え
残すは自宅に帰るのみ
ポンコツバイクの運転は
想像以上に疲労が溜まるもので
一刻も早く家でホッとしたい気分
そこで
嵐山小山ICから関越道に上がり
上里SAで早めの夕食をとる
小雨のような
霧雨のような
わざわざカッパを着るまでもない
そんな感じの降りだけど
防寒も兼ねて出発前に着る事にする
藤岡JCTで上信越道に入り
横川SAへの登坂車線を走行中
ガス欠の様な症状に見舞われた
燃料は十分にあるはずだが
念の為ガソリンコックを
リザーバー側に切り替えてみるが
症状に変化はなく
しゃく取り虫走行が続く
片方のエンジンが
死んでる様子でもない・・
原因が想像つかないまま
やっとの思いでSAに辿り着いた
燃料を確認するもたっぷりある
今回一度も変えてない
プラグが原因なのかと考え
同規格の新品を交換をする
念の為オイル量も確認するも
まったく適正量の範疇だった
やっぱりプラグが原因と考え
出発する事にする
スタートの儀式から
キックペダルを踏み下ろせば
一発でエンジンが始動した
ホッと胸をなでおろした
が・・
喜んだのも束の間
長野県に入り佐久IC手前で
また同様の症状に見舞われたので
ここで高速を降りる決断をした
一応書き残しておくが
高速道路といえども
速度は80~90Km/h程度しか出さず
ポンコツ君を労わる様心掛けた
では一体何が原因なのか?
まったく分からないまま
ショッピングモールの様な場所で
バイクを止め
エンジンを切って考える
もしかしたら
一定速度で走る事って
この時代のバイクには良くないのか?
速度を落としたり上げたり
ストップ&GOを繰り返さないと
オイルが上手いこと回らず
オーバーヒートを起こすのだろーか?
私にはまだまだ知識が乏しく
経験も浅いので分からない・・
オイルキャップを開けて
とにかくオイルと
エンジンを冷やそうと決めた
辺りはすっかり日が暮れ
少し肌寒く そして心細い
泣きたくなるところを
動じてないフリをして
痩せ我慢するオッサンが独り
周りからは
どう映っていたのか?
気にはなるが
その時はそんな余裕はなかった
1時間はそうしていただろーか?
そして思案する
また高速に乗ろうか?!
それとも下道を行くべきか?!
素人考えではあるけれど
先程の仮説を信じ
一般道で菅平を越えようと決めた
暗い夜道
行燈並みのヘッドライト
言うまでもなく前方はうす暗い
それでもこの道は
目をつぶっても走れるほど
慣れ親しんだ道なので
それ自体は問題ない
しかし
獣の飛び出しにだけは
注意をしながらの走行は
やはり精神的に辛い
それと引き換えに
ポンコツ君は至って快調なのだ
峠のピーク迄の登りは
バリ元気な走りを見せる
が・・ しかし
下り始めて少しすると
またまた例の症状になった
まあ下りなので
降りてはいけるけれど
コーナー出口でアクセルを開けても
エンジンがついてこない
なんともおっかない運転を強いられる
須坂市の適当な場所で
またまたバイクを止めて
エンジンを冷やすことにする
もうすぐなのになんてこった・・
山田温泉「滝の湯」の営業時間が
残り僅かな時間になっている
やっぱり旅の〆は温泉
それがいつものルーティーン
休憩もそこそこにエンジンを掛ける
少し怪しい爆発だけど
まずまず走ってくれてたが
高山村へ入ったところで
通常走行できる速度が出ず
エンジンを切った
温泉は諦めるしかない
結局30分以上は休んだだろうか
祈るような気持ちで
やっとの思いで帰宅したのだった・・・
嵐山小山ICで乗った時点では
19:00頃には帰宅できると思ったが
ポンコツバイクを乗るって
こういう事なんだろうと思うし
無理な計画を立ててはいけないのだと
身をもって体験できた
そんな今回の
関東平野ツーリンングでした
翌日
旅を共にした相棒を洗車し
オイル交換をしてあげる
そして
来春まで休ませるつもりでいる
その間にシートとハンドル交換を行い
ポジションの変更をしようと思う
最後に今回も
旅ブログに付き合っていただき
本当にありがとうございました
次回11月の乗り納めツーリングは
高性能バイクの登場です
不安なく乗れるバイクって
やっぱり良いものですねー (^^;
おわり
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BMW R60/2
オルタネーター周辺の配線