2020五島列島ツー④

11月5日(木)

暖房の為に一晩中作動させている

エアコンヒーターのせいで

夜中に喉が乾く

鼻の中まで乾いている感じで

しっかり喉も痛い

風邪をひいたか一抹の不安がよぎる

しかし眠気でもう一度眠りにつく

 

朝食はサンドウィッチとCOFFEE

食事に関しては何の不満も無い

90点のゲストハウス

オーナー一人で切り盛りを行い

設備も充実したお宿

ただ食堂も寝室も

すべてがコンクリート土間なので

使い勝手は少し悪い気がした

 

今日も秋晴れの一日になりそうだ

そして昨日より間違いなく暖かい

もう一日上五島に泊まろうか?!

と悩んだ結果

明日の夜からお天気が下り坂になる

もし万が一

フェリーが欠航になってしまえば

この先困ってしまうので

本日 長崎へと戻る事にした

 

宿を後に意気揚々と走り出すと

GROM号の調子が悪い

スロットルとは無関係に

ストン ストン と息をつくのだ

キャブなのか?

降りて様子を見ると

ゆるゆるタプタプのチェーンによる

ギヤ飛び?を起こしている様だ

今日は無理をさせずのんびり走らせよう

 

本当はこの島の先っぽ

「新魚目」を走ってみたかったが

もしマシントラブルがあったらと考え

次の宿題にしておこうと

今回はそっち方面を断念する

バイクにできるだけ負担を掛けない様

スピードも50km/h程度で

制限速度内を維持する

そんなバイクを島の人達は

優しく追い越してくれるので

運転していて恐怖感はない

こういう気遣いというものは

本当に大切だと当事者になってみる事で

改めて大切だと思うのであった

 

ここから長崎への戻りは

今いる側の「有川」から佐世保に渡るか?

「奈良尾」から長崎へ渡るか?

この二択になる

佐世保から諫早までは約80㎞

またフェリーの便数も考えると

奈良尾から乗船する事が良いと考え

今日は島の東側(県道22)を走ってみる

地形的には山の稜線を通っているが

それほど視界が開けている訳でもない

それでもバイクにとっては

国道より楽しいワインディングである

 

予定しているフェリーは13時過ぎ

なので落ち着いて見て廻る事ができる

宿のオーナーおススメの

海を見下ろす様に建つ桐教会を

寄ってみる事にする

⑧桐教会

 

名もない湾のひとつひとつが美しい

この島は名勝すべてに看板があり

それを頼りにすれば地図無しでも

十分に観光を楽しむ事ができる

さすが世界遺産の島である

 

国の天然記念物アコウ

今年で樹齢670年

なんともヘンテコな木だ

もし私の地元にあったなら

間違いなく木登りして遊んだに違いない

そんな冒険心をくすぐる様な木ですね (^^;

 

最後に上五島を離れる前に

米山展望台から島へ別れを告げる

Sato君が言っていた通り

行くなら上五島だね!

俺もその意見に賛成です

皆さんも日程的に厳しいならば

絶対に上五島に絞るべきです!

 

フェリー乗船前に

港の町食堂で腹ごしらえをする

島民推しはちゃんぽん

しかしこれから行く長崎で

初「リンガーハット」を予定している

その為私は皿うどんを注文した

 

私はそれ程多くの島へ行ったことが無い

しかし昨年行った利尻島より

こっちの方が俺は好きだ!

再来したい「島リスト」に

礼文島と上五島を記録しておこう

この二つは是非おススメしたい

付け加えれば

どちらも小さなバイクで渡って欲しい

何ならレンタルバイクでも良いと思う

フィールドに見合った排気量

そんな工夫が旅をより楽しめて

そこの自然と人とを

近く感じられるのだと私は思う

せめてもう一日・・

と思いながらも島を後にする

 

余談ですが

キリシタンの魂が宿るこの島には

Eva Cassidyの歌声

そしてSADEの曲が

妙に合うよなぁーと思うのでした

島に息づく風土と心地よい風

いつかまた来るよ!

ステキな所だったなぁ~と

余韻に浸っていた・・・

 

あれっっ

常に首からぶら下げていた

ショルダーバッグはどこに置いた

船内で脱いだジャケットの所だな

そう思って安心をしたのだった

が・・

無いんです!!

トイレ、喫煙所、、行動をたどっても

どこにも無いんです

一旦冷静になって

甲板からの行動を丁寧に思い返す

ところがフェリー乗船時に

首にあった記憶がない

もしや、、

奈良尾FTのチケットカウンターで

首から外し清算後の領収証や

今までのレシートを移し替えた

それから首に掛けた記憶が無い

 

船内フロントでその旨を説明すると

電話を取りFTと話し出した

そこを調べてもらいたく

『ミズノ製の黒のショルダーバッグで・・』

伝えるそばから

そのスタッフが復唱している

しかしその後の私の話は聞いていない

アイコンタクトでOK OKと言ってる様だ

受話器を離し『有りました!』

次の便に載せ長崎港まで届けて頂ける

いやーー 良かった(^-^;

明日取りに伺う事で解決させた

 

が 席に戻り

冷静になって熟考してみる

小さい方の財布の中身は乏しく

それに明日はどうなるのか未定

今日のうちに手元に置いておきたい

先程の打合せを変更し

最終便到着の20:00に取りに伺う

そう変更をお願いした

 

となると今日の宿をキャンセルして

急遽別の宿を探し始める

佐世保も寄りたい地であったが

この調子では到着が遅くなってしまう

今は温泉にゆっくりと浸かりたい

そんな気分なので

日本三大美人湯の

佐賀県嬉野温泉に宿を取った(つもり)

 

下船後 諫早総合病院へ向かい

オーナーの元へGROMを返却

Sato君が出迎え

ちょっとしたトラブルの数々を話す

慌ただしく荷を積み替え

再会の握手をして別れるが

彼は最後までGROMの御礼を

絶対に受け取らなかった

本当にありがとう

おかげでメッチャ楽しい五島の旅となった

トラブルはそれも旅の想い出です

そんな事よりも

人の情が最高の想い出となった

本当にありがとう

学会等で信州に来た際は

全力でサポートさせて頂きますネ!!

 

先程走ってきた道を

今度はRTで忘れ物を受け取りに

また長崎港へ戻る

ウィンカーとホーンの位置が

GROMと上下違うので

乗換えてから数回間違って鳴らす

思わず笑ってしまったが

リッターバイクの余裕感や力強さは

急いで移動するには心強い

 

Sato君に勧められたが

高速は使わず下道を使ったので

時間的には微妙だったけど

腹が減っては戦は出来ぬ為

初リンガーハットへピットイン

定番の「長崎ちゃんぽん」¥560

安くて旨い

そして冷えた体が暖まってゆく

 

長崎港の夜景に見とれる間もなく

すでにフェリーが港に入っている

急いで人の下船口へと走る

船員さんが私を見付けると

紙袋を手渡してくれた

 

会いたかったよ君

間違いなく私のバッグです

中身も大丈夫です

日本はなんて安全な国なんでしょう

善良な島民にも感謝です

 

夜の走行は滅多にしない私ですが

今回は非常事態

高速を使っても

凡そ1時間の移動をする事になる

お宿に到着が遅れる旨を伝え

ナビをセットする

しかし?

嬉野温泉からは随分離れている

間違いかと思い

予約確認メールを再確認する

しかし住所はナビと合っている

佐賀県多久市北多久町

やっちゃいましたね‥

慌てて探した為

嬉野温泉ではなく

ましてや温泉地でもない

そんな宿を選んじゃったのね (>_<)

 

富亀和旅館(素泊り)¥4,800

でもこれがまた鄙びたボロ宿(失礼)で

昭和の趣がプンプンで好い

なかなか良い宿ではないか!

 

今日は長い一日でした

置き忘れ物をするなんて

記憶にない

ましては旅先では初めの経験だ

疲労感からなのか

注意力が足りなかった行動に

少し反省をしながら湯に浸かる

でも これも含めて旅の想い出

明日は明日の風が吹くもんさ

 


 

もう一泊できれば参加したかった
船でしか行けない聖地
若松島「キリシタン洞窟」

Photo by web

 

上五島の風景

 

海と港と長崎市

 

富亀和旅館(バイクは屋根下へ)

 

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