癒しの「鹿の湯」
旅行から帰るとTシャツがきつい
やっぱり太ったか・・
そう思った次の日
前と後ろを反対に着ていた事に気づく
シャツを反対に着たまま一日過ごしていた
またやっちまった
服装には無頓着だけど
この年なのでやっぱり恥ずかしい
『ねえ、今年は何処へ連れてってくれるの?』
この時期は特に多忙な彼女なので
休みが確定できずにズルズル時が過ぎ
あっという間に12月を迎えていた
自身 収入が無い時期なので
「今年は無しかなぁ」とどこか安堵していた
それでも文句も愚痴も言わず
休日に宿を手伝ってくれている事に
お世辞抜きに感謝している
持病も相変わらずで先日も寝込んでしまい
さすがに今年は延期かなと・・
しかし『温泉でゆっくり休養したい』
そう言われてしまえば
その願いを叶えてやるのが亭主の務め
急遽宿探しをする
候補地は那須周辺の温泉場
口コミなども考慮しひとつの民宿をあたる
運が良かったのか?
平日だった為か2泊取れた
どんな宿か分らないけど一応希望通りだ
那須湯本 民宿 新小松屋
目の前の”鹿の湯”への入浴券付きプラン(7,000円ほど)
http://park18.wakwak.com/~dai.s/index.html
この鹿の湯は一度入ってみたかった湯
http://www.shikanoyu.jp/
湯守りとしてもどんな温度管理をしているのか
参考にしたい施設でもあった
草津温泉 大滝乃湯の様に異なる温度設定の浴槽をもち
そして雰囲気のある木造建築
宿にも温泉が引かれているが
これまた鹿の湯源泉なのだ
且つ宿から徒歩3分ほどにある
宿泊者のみが入れる滝の湯共同浴場へも
入れるという特権も備えている
この上ない程の好条件で期待が膨らむ
早退してきた彼女を乗せ
一路 那須湯本へと車を走らせる
夕飯時を過ぎた18:30宿着
年季の入った建物は想定内
年代を感じる階段はピカピカに磨かれている
酸性湯の影響で水道の蛇口など
金属類はすべて黒くサビついているが
温泉成分によるものなので当たり前だ
お世辞にもスマートとは言えない会話や接客だけど
そこがまた人の良さが伝わってくる
宿の希望でまずは夕食となった
評価にもあったがボリュームがあり
手作りの料理からはもてなしの心が感じとれる
いいじゃないか小松屋さん!
俺はこういった宿こそ生き残って欲しいと願う
お櫃には粒の立った美味しそうなお米
毎日晩酌する私達は手を付けずに下げて頂き
明日の夕食時も丁重にお断りをした
共同の冷蔵庫から持込み自由の
買ってきたシャンパンを開け乾杯
R66も週末限定で食事の提供ができたら・・
そんな事を考えてもみる
もっと早く起業していたならば
”ゲストハウス”or”とほ宿”をしていただろう
間違いなく今回のリニューアルでは
そういった施設に方向転換していたと思う
でもいいんです
ひとりで切り盛りするには今のままで
夢は本州一のライダーハウスですから (^^;
3,000円で泊れる
それがライダーハウスの限度だと思っている
翌朝お目当ての鹿の湯へと向かう
42℃ 44℃ 46℃と入り進め
最高温度の48℃へも挑戦する
先に入っている人が居る場合は
波を立てぬよう一声掛けて入るのが流儀の様だ
そしてタイミングよく同時に浸かった場合
一方が出るまで浸かっていなければいけない
そんな暗黙のルールも存在する様だ
常連の皆さんはmy砂時計を持ち
じっと下を向き出たり入ったりを繰り返している
週末ともなると芋洗い状態となり
口やかましい名物オヤジが出現するらしい
『波を立てるな』
『中で体を擦るな』
『かまちに腰掛けるな』
と居る間中指摘をしているらしい
当たり前の事だけど度が過ぎると話していた
まあ共同湯に入る時のマナーは幾つかあるけど
入る前に掛け湯をして体を洗う
立ち上がって桶を使わない
出る時は体を拭いてから脱衣場に上がる
そのくらいはやって欲しいけど
温泉に浸かれば腕をさする位は自然とするよねぇ
癒しを求める場なんだから
もっと大らかに構えて楽しもうよ
さて今日の予定は近所のひな研の湯を廻ること
まずは弁天温泉旅館
日帰り入浴¥1,000
泉質の違う温泉が楽しめると聞いている
単純泉と鉄泉だと思うが
どうしても損した気分しか残らない温泉だった
そしてオススメされた蕎麦屋でざる蕎麦を食べるが
まったくもってどうって事なかった
二度残念な結果だ
気を取り直し北温泉へと向かう
http://www.kitaonsen.com/
テルマエ・ロマエのロケ地でも有名だけど
なんと言っても天狗にまつわる話がある温泉
憧れていた天狗の湯に浸かってみる
あれっ
うーん
釈然としない感情のまま
その他の別の湯へと入りすすめるが
泉質そのものにパンチが無い
「行った事がある。入った事がある」
ただそれだけの事実でしかない・・・
宿から歩いて行ける距離にも
老松温泉 喜楽旅館もあるが
まったく気乗りしなくなっていたので
お宿の湯にゆっくり入る事にした
やはり間違いなくここの湯はイイ
翌朝も鹿の湯へと向かう
昨日話し掛けてくれた常連さんに会釈をし
46℃の湯に浸かる
開湯1300年の癒しの湯かぁ
江戸・室町・鎌倉・平安・奈良・飛鳥時代
遠い昔だなあ
すっかりここの魅力にハマってしまった
いつの日かまた来ようと誓い宿を後にする
100kmほど遠回りになるが
会津若松でラーメンを食べる事にする
そして今宵は長野駅前で忘年会がある
今回で2度目の「日本の将来を考える会」
遅れないよう小雪混じりの高速を安全運転で走る
今回の那須湯本への温泉旅行
果たしてかみさん孝行となったのか?
少なくも機嫌がイイので
頑張った甲斐はあった様に思っている