2017北海道ツーリング⑥

7月4日

夜中からの激しい雨は朝になっても強く降り続いている

予報通りといえばそうなのだけれど

これからどうしたものか・・・

ライダー&ちゃりダーの皆さんは連泊するという

パチンコに行く者

漫画を読む者

ネコと戯れる者

皆一様に旅立とうとは考えていない

さすがヤドカリさんの客層は旅慣れたコアな客が多い


※ オーナーママさんを盗撮 ^^;

 

 

10時を過ぎる頃 小雨になり空が明るくなってきた

明らかに天候が回復する気配

そして10時半にはその小雨も上がった

オーナーの予言通りだった

まだこの時間なら移動できる!

 

旅先で入手した美味いモノ情報の中で

どうしても行きたい店が突如現れてしまい

明日一日で移動するにはちょっと距離が長いので

できれば今日のうちにもう少し北上しておきたい

なので今宵の宿は糠平温泉にしよう♪

 

 

 

 

六花亭でモーニングCOFFEEをしてから

帯広市場内にある 市場食堂「ふじ膳」に向かう

ところがR38を走っているとオーディオショップらしき店を発見

なぜかこういう店を見ると寄らずにはいられない性分で

わざわざUターンまでして ちょっと覗く事にする

 

品揃えは私のヤツと同年代のモノを修理・販売する老舗だった

ワクワクする様な商品がゴロゴロ置いてある

社長さんとも話が合い つい長居をしてしまった

 

 

 

お目当ての「寿司の朝定食」はとっくに売り切れており

朝食を兼ねたランチは

¥1,000ほどの「店長オススメにぎり寿司」を注文

まずまずと言うか普通に美味しい

帯広泊りなら朝食はここで決まりですね♪

地元民が多く通う食堂って全国共通で間違いはないです

※ ワンフロアーに寿司屋と定食屋が仲良く営業してます

 

帯広 池田 本別 足寄 音更 芽室 鹿追 新得 士幌 上士幌・・

町々の位置関係も頭に入っており

帯広周辺は地図が無くても随分走れるようになった

また観光スポットも多く点在するが

今日はゆっくり温泉休養がしたい気分だ

雨降りで出遅れた事も関係しているのかも知れない

 

このまま宿へ向かっても良かったのだけれど

ちょっと早過ぎるので幌加温泉に行きましょうか・・

今年も無事「鹿の谷」営業しておりました(^^)

 

4つの源泉 4つの湯船を貸切で堪能していると

同年代くらいのご夫婦が入ってきた(*^_^*)

最初に入ってきたご主人と軽く挨拶話をしていると

何となく恥ずかしそうな素振りで奥様が登場

私は十分満喫できたので

ごゆっくりどうぞ・・ と浴場を後にする

 

『混浴とは、遠慮の美学なり。

そして、イマジンが似合うのだ!』 by あざらし

 

『小さな親切 大きな下心』 by コバ

 

 

宿へは来た道を引き返す方向になる

途中単独でタウシュベツ橋梁へ行きたい衝動を堪え

ダメもと交渉の為 早めに糠平温泉 湯元館にチェックイン

 

倒れられたと思っていた親父さんが元気に受付をしている

聞くと原因不明の「歩けない病」を患っていたらしく

今では自分で歩けるまでに復活したんだと話す

 

ここの親父さんは猟師でもあるので

タウシュベツ川橋梁ゲートのカギを管理・所有している

思い切って『そこへ行きたい』とお願いすると

じゃぁ今から案内してあげると快諾してくれた

(※ ガイドツアーが一杯だったので特別

(自転車やバイクならゲートをすり抜けれるが

(ここはヒグマの生息地 絶対危険なのでやめましょう)

 

憧れ続けた旧国鉄時代の遺産

タイミングが悪かったり

来年でいいや・・と

先延ばしにしていた名勝地

気が付くと9年も経過していたんです

それがやっと間近に見る事ができ

長年の宿題をやっとこなせたのである

 

あたり一帯は手付かずの大自然

そこに朽ち果てたコンクリートの人工構造物

永い年月によって朽果て むき出しになった様は

例えようの無い違和感ばかりが目に残るスポットである

 

 

今宵はカップ麺で腹を膨らませ

缶詰と乾物で酒をあおる

旅友は2人 そこへ宿の親父さんも加わる

女将さんが入院しているのできっと寂しいんだろう・・

 

お互い歳で体も動かなくなったし

後継者のご子息さん達は

優良企業で安定した生活をしている為

今売却の話を進めているのだと聞かされる

しかも価格など諸条件を詰めている最終段階だと言う

 

買主は医療系企業なので

旅館ではなく介護施設として運営していく予定

と言うことはこのライダーズルームも今年一杯となるのかな?

 

初めて北海道ツーリングに来た時

初めて連泊した宿がここだった

節約の為 酒で紛らわしていた空腹の私に

夕食のおこびれを分けてくれた記憶が蘇る

その優しい女将さんも長く入院されていると伺い

時間ってヤツは止まってはいないんだと・・

ずーっと変わらないで有り続けるモノは無く

日々世の中は変化しつづけている

なので私達は

今を無駄なく確実に

生きて行かなければいけないんだ

大袈裟な言い方だけど 今夜はそう思った

無性に寂しさがこみ上げてくる夜だった・・・

 

 

次回最終です

 

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