2013-14 SAJ指導方法論について

今シーズンよりハイブリッドスキー「自然で楽なスキー」から

「外スキー操作を基本にした世界標準の指導体系」に変更した

それにより当然バッジテストはじめ 準指・正指受験種目が変更になる

 

ハイブリッド? 内足主導?? はなっから変だと違和感をもちながら

昨年まで模索し続けた教育本部の技術論に対して

個人的には冷ややかな目で見ていた

 

というのは

一昨年までの10数年間 競技スキー界に身を置いていた為である

 

 

しかしSAJ 公認スキー学校と看板を挙げているからには

本部の方針に右習えするしかない

当のスクールスタッフや受験者は 本当に困惑したことだろうと推測するが

本当の意味での被害者は お客様だよね

 

特にバッジやプライズテストを目指し

多かれ少なかれお金を投資したスキーヤーだ

 

勉強してきた技術は自分の財産となり 次へとつながる糧ともなるが

彼らを取り巻く環境は毎年変わり

今年は会社を休めず挑戦できない人もいるのでは・・

皆それぞれタイミングってもんがある

 

 

とにかく今年 SAJ 基礎スキー界は

迷走の10年が終わり 世界標準に方針を変更した

 

昨年このblogで紹介した 9年ぶりに改定した

「SIA 公式メソッド」も影響していると個人的には思っている

(他団体のメソッドだが とても参考になる一冊です)

 

そんな節目の年に 再びスクールスタッフとして復帰する幸運に感謝をし

より研鑚をつみ 自信を持って現場に立とうと思う

 

 

専門的な話が続きますが 新しい考え方について紹介します

主任教師研修会の内容を 私なりの解釈で活字にまとめたものです

 

◇◇ 2013/14 スキー指導方法論 私的考察 ◇◇

新しいスキー教程は来シーズンの発行となり

今年は ”スキー指導方法論の変更” という位置づけです

 

我々指導者は初心者をいかに早くパラレルターンに導けるか!

この壮大なテーマをずっと考え続けてきた
(ちなみに昨年までのハイブリットSKIでも この意志はあると思う)

そういった意味では今年も そのテーマを引き継いだ事に変わりはない

 

さて本題

初心者に対し 一番最初に教える事は止まる練習です

直滑降から両スキーのテールを開きだし(プルーク)ていく動作

その次に重心移動を行い 左右どちらかに曲がる事を教え

さらにプルークスタンス(ハの字)で 左右に連続したターンを教えます

いわゆるプルークボーゲンへと進んでいきます

 

転ばず 長い距離を スムーズに滑れるようになり

ある程度の斜面も スピード感ある滑走が 可能になったとしよう

この先の教え方についての指標が 今年のコアとなる部分です

 

次にスキーヤーが求める事は 2本のスキーをそろえて滑る事だろう

個々の運動能力やゲレンデ状況に合わせ

次の3つの方法で進めていってはどうか! というもの

A プルークから展開していく方法
B 横滑りを展開していく方法
C シュテム動作からの方法

 

勘のいい指導者ならもう理解できましたね

A プルークからなら 次はプルークターンへと・・

B 横滑りなら 方向を変えて行きー の展開かな・・

いずれの方法も ズレをスキーヤーが作っていく事が大切で

その為にはスキーとスキーヤーの位置関係が近い方が有利

 

スキーが動くことによる外向姿勢もでてくるだろう

結果としてターン中に 斜面をスキーが削る

” 削りしろ” を残せている事が重要

 

教師の中でも 勘違いしている方を時々見掛けるが

ABCは種目ではないので その完成度を生徒に追及しても意味が無い

どう体を使えば スキーがどう動き ターンへと繋がっていくのかを

理解させることに 観点をおかないといけない

『 目指すものはパラレルターン 』 だという事

ただし準指や正指導員受験者は

この過程の動きを 正確に表現する事を求められるが・・

 

補足として

Bは小回りを習得する動きに向いており

 また ずらしによるスピードコントロールの習得も期待できる

Cは大回りを習得するのに向いている動きといえる

Aはどちらにも当てはまる動きだと思う

 

 

ここまで説明すると

昔のテーマにもなった「トップ&テールコントロール」の技術

ベテラン指導者なら この一言で理解いただけると思う

 

ただし用具の進歩により 昔のモノと一緒だという言い方は控えるが

誤解を恐れずに簡潔に言葉にすると 「・・・の様なモノ」と伝えたい

 

 

何か言いたそうな人の為にもう少し

Cシュテム動作からパラレルへって それは無茶でしょー

そう思っている人も多いと推測します

 

でもストックを着くタイミングの取り方だったり

スキーを引き寄せてから 斜面の削りしろの作り方

クロスオーバーし 谷周りへと向かう

一番の見せ所の部分的な練習パーツとしてはアリだと思う

 

余談だけど

スキー教師でーす とキチッとした滑りを表現したい時

わたしはこのシュテムターンは日頃から良く練習で行う

シュテムする事で自然と生まれる

外向姿勢 (両スキーに対し) のポジション確認には非常に都合がイイ

 

確か・・ ワールドカップレーサーのAトンバだったかなー

ウォーミングアップでは毎日このシュテムターンを

行っていたと記憶している  しかもズレズレターンで・・・

 

 

 

最後に「3本の矢」という言葉を使っていたが

ABCの事を言ったのか AかBの中にあるモノに対し言っていたのか

忘れてしまった ^^;

 

これは現時点での 備忘録として載せておくが

あくまで私がそう理解した というものです

 

『 スキー教程を変更します』 と言いながら発刊は来シーズンとは

受験生の靄は今年もつづく

 

 

画像で見る長野県スキーの変遷より (本文とは無関係です)

 

 

 

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