湯治たび
コンクリート打ちが終わり
2～3日養生期間を設ける為
しばし休暇を取ることにした
というか
そうしようと思い
体を鼓舞し続けてきた
ひと段落したら
のんびり温泉旅でもしよー
そう考えていたのだった
しかし悪天候やらで予定通り
事が進むとも分からないので
お宿の予約ができないまま
時間だけが過ぎて行った
『行きたい』と思ったまま
これまで行けずじまいだった
山形県大蔵村にある
肘折温泉に今回のお宿を取った
ここは高山村と一緒の
「日本で最も美しい村」連合の地
そして数あるお宿の中から
湯治プランがある
大好物のボロ宿を選んだ
部屋は特にこだわらないので
できるだけ安くて良かったけど
間際ってこともあり
カギ付きの部屋しか空きがなく
￥600/泊 高いプランになった
それでも2食付いて￥7,800と
懐に優しく有難いお宿だ
24時間入れる温泉も楽しみだ
信州から肘折温泉へは
400kmほどの距離だけど
日本海側から約2時間ほど
山の中へ入る為に
ツーリング中には中々行きづらい
そんな場所にある事で
今まで行けなかった温泉地で
最初で最後になるかも知れない
そんな気もするけれど
そこを目的に車で行くのなら
十分アリな立地ではある
晴天の平日なので
高速道路も順調に進み
新潟市内に差し掛かる頃
時計はまだ11時手前だったので
まだ空いているだろうと考え
「佐渡弁慶」でランチにする
本当は教えたくないお店だけど
どうにもならないほど
SNSで広まってしまったので
今回記事にしちゃいますが
私が知る限り廻る寿司店で全国
5本の指に入る回転寿司チェーン店
ネタ＆シャリの品質
お値段以上の美味しさは
こんな私でさえ並んでも食べたい
そんな回転寿司屋さんです
因みにもう一店舗は
北海道北見市の「トリトン三輪店」
ここ佐渡弁慶も新潟市内に
廻らない店も入れると7店舗ある
ここ以外には
イオン新潟青山店へ行ってみたが
料金設定が高めなのに
不思議と味が落ちるのが
とても残念だった記憶がある
そんなこともあり
「ピア万代店」をおススメする
そして私がとる節約戦略は
まずセットメニューを注文する
いつもは安価なＡセットだけど
最近はＢセットを選んでいる
そして追加で白い皿なら
2～3皿と決めている
美味し過ぎるので
無限に食べてしまうのが怖い
そして寒くなった今
安価な魚たちだって十分旨く
やっぱり魚は日本海だと思う
さて
夏に酒田市の最上屋旅館へ
泊まらせてもらったけれど
今回のお宿も十分年季が入り
ボロ具合がなんともグッとくる
そして天然温泉の宿なので
こればっかりはこちらの圧勝だ
こんな宿だからこそ
連泊は当然必須でしょう
本当は3泊したかったが
曜日周りだろう
3日目は満室だった為に
今回は2泊させてもらう事にする
夕食の時間
事前に写真で確認してあったので
ご飯のお供に梅しらすと海苔を
ピア万代で購入しておいたが
それでも質素ながらも
白米が美味しいので満足だった
腹が膨れればそれでヨシと思ったが
必要十分な夕朝食だった
その後
寝ころんで本を読んだり
何もしないぐーたら時間を過ごす
ランチは気になっていた
そば処「寿屋」で板蕎麦を食べ
その帰り道
柿崎もち屋でラーメンをハシゴする
はち切れそうな胃袋に
反省するも食欲は止まらない
そして共同浴場「上ノ湯」
湯治をするなら
酸性湯ではなく中性前後の
あっさりした泉質がいい
加えてここは少し鉄分を含む為
体の芯まで温まる
悔しいけれど山田温泉より
こっちが勝っている事を認める
昼寝をして
湯に入り
ハイボール缶を開け
また寝る
もう何度入ったか分らぬほど
肘折の湯に浸かってみた
そんな事を繰り返したせいか
2日目には湯疲れと
例の土木作業の疲れが相まって
憑りつかれた様に寝た
それが良かったのか
敷きっ放しの布団を出る頃には
何か肩の重みがとれ
腰の張りも薄れていた
これぞ正しい湯治だよなぁと
幸せ感にどっぷり浸ってみた
何も東北まで来ずも
自分の宿でやれるでしょと
言われそうですが
それは違うんですよねー
ソロツーができて
ソロを好む人は分かるよね
ひとりの時間
頭を無にして浸かる温泉
その時間が貴重だと思う瞬間
思考をゼロにすることで
気持ちがリフレッシュする
そして心のレドックス
日本人はこうして
古（いにしえ）より湯治に行き
人生に強弱をつけてきた
思い返せば
私も人生初の経験かもしれない
目的もなく移動もせず
湯と寝床を行き来する様な
何もしない贅沢な過ごし方
やってみて気が付いてしまった
こういう時間を欲していたことを
また計画しよう
今度はどこへ行こうか！？
徐々に離れて行く
雄大な鳥海山を横目に
日本人に生まれて良かったと
しみじみ思うのでした
後ろ髪を引かれる様に
ラーメン県のTOP２
新潟県でもラーメンを食べ
自宅へとひた走った
肘折温泉スナップ
