BMWミュンヘナー

お目当ての蕎麦屋は今日もお休み

営業している日って

本当にあるのだろうか?

仕方ないので大変ご無沙汰である

近くの暖簾をくぐることにする

ここはお世辞にも美味しいとは思わない

ごくふつうの蕎麦屋である

ただ盛りだけはいい事で知られている

多少は美味しくなっているかもと

期待を込めて「ざるそば」をオーダー

アレっ こんな大盛だったっけ‥

ダイエット中の私には

ちょっとこの量はきつかったが

やっとの思いで完食させた

調理の仕方なのだろうか?!

ここの蕎麦は乾燥気味なので

先を少しだけタレに付けるだけでは

蕎麦自体が喉に張り付いてしまう

そんな感じなので

タレの中にひと口分を投入するのがおススメ

幸いにも薄味のタレなので有難い

この味 この量で700円程度なら

皆さんにおススメしたいところだが

小布施って土地柄もあり

お値段は多少高めだと言える

 

さて

ポンコツバイクを修理に出した

昨年エンジンとミッション系を直すべく

ディーラーへとオーバーホールを依頼した

そして今年は

電装と足回りを直そうと計画していたが

ディーラーというのか

その下請け先の修理に対して

技術的や信用面で納得がいかず

直感的にソコはやめようと思っていた

しかし ならどこがいいだろうかと

雑誌やネットを頼りにメール連絡を行うが

こういう世界は一見さんお断り的な

そんな部分もあるのだろうか

1年もしくは1年半待ちになります

と そんな回答ばかりであった

そんな折

夏休み中に来宿頂いたNekoさんに

その旨を相談してみたのだった

数日後のこと

『あの話ですが

手掛けているサイドカー終わったら

手を空けてくれるので持ってきてOK』と

先方がスケジュールを空けて頂ける様子

そのお方というのが

何度か雑誌で見た事のある方で

ミュンヘナーの世界で知らない人はいない

そしてアマチュアでは間違いなく日本一

そんな人物なのである

嘘の様な本当の話で

回り道をせず

一番正解の場所に最短距離で辿り着いた

こんな事が実際にあるんですね

Nekoさんも都合付けて

同行して頂けると言うので

軽トラにR60君を積込み

上信越道をゆっくりと走らせる

碓井峠を境に群馬側は濃霧となり

霧雨が降ってきた

富岡ICでやっと青空が見えた

藤岡JV辺りまで来ると

猛烈な暑さと熱風となった

信じられない気温である

こっちの人たちはこんな中で

本当に生活できているのが不思議だ

幸いにも今日は四輪なので

エアコンを回しながらの快適ドライブだ

しかしそうはいっても

追い越しの都度

エアコンを切り加速をしないと

非力な660ccエンジンはスピードが出ない

アクセルべた踏みでせいぜい110㎞程度

待ち合わせ時間の30分前には

某SAに到着するが

すでにNekoさんがおみえだった(汗)

こちらが早く着いていたかったが恐縮です

ここからは案内に従い付いて行く

1時間ほど走っただろうか

目的の場所(ご自宅)に到着

ご本人とお仲間と思われる方2名

(今後私は師匠とお呼びする)

人の好さそうな大先輩方に迎えられ

R60を手伝って頂きながら下ろす

怖そうでもあるけど

優しそうでもある

人生の色々を経験し全うし

今オートバイ(旧車)にハマっている

そんな大人の贅沢感がここにはある

優しい瞳と穏やかな喋り口の師匠を

私は一瞬でファンになった

 

R60は一旦 自宅ガレージへ移動

そこには目を疑う様なミュンヘナーの数々

下世話な言い方だけど

家が幾つ建てられるのだろうか?!

欲しいという感情ではなく

眺めていたいと言った方が正解だろう

お金では手に入らないモデルばかり

そして5速ミッションの車体まである

こんな世界があったんだ!

真の大人たちの贅沢の極み

 

ドイツ車に限らず

旧車に手を出そうと思っている方へ

私がアドバイスできるとしたら

まずは信用置けるショップから買うべし

高価な値段にはそれ相応の意味があるはず

また妥当な値段であれば

その固体を手に入れた方が結果安く済む

 

私は友人からこのポンコツを譲って頂き

少しづつオーバーホールを重ね

すでに100万は掛けている

しかし彼は私にタダみたいな

激安金額で譲ってくれたので

本当に感謝しているし

手放そうと考えた事はない

時間を掛けてもコイツを復活させ

きちんとした車体に仕上げて

いつかのんびりと全国を旅したい

その一心で投資をしている

その価値は十分にあると思っている

 

移動させたR60を仲間達と眺める

師匠が言う

『この固体は1967~68年製だな』

私がフレームNoから調べたところによると

1967年製なので当っている

『US向けのポリス仕様』

えっ それは違うのでは?

US仕様といえばテレスコフォークのはず

これはアールズフォークなので本国仕様では・・

サイドカー取り付け部が無い事など

これは単車として乗る様に作ってある

更に話をつづけ

ブレーキ&クラッチレバーは初期型を流用

スピードメータはサイドカー用

ギヤ比が違うのでこれでは正確じゃない

メインSWの組み方はボールベアリングを

少し加工してあげないと硬くなる

背の低いオーナーが乗っていた為か

サドルシートを下げて溶接しちゃっている

本来はもっと高い位置にあるはず

エンジン部とミッション部は違う個体を組んである

この刻印Noとこの刻印Noの組合せは有り得ない

それが理由だと説明する

このピンの入れ方は反対

このネジの組み方も反対だね・・

云々

 

ちょっとかじった事がある程度の人が

前回なのか以前に修理をしている

そんな車体であるようだ

つじつまが合わない車体

言ってみれば2個いち

または3個いちの固体が

私のポンコツの正体であったのだ

旧車なのでそれはそれでアリなので

決して悲しい事ではないけど

まずはオートバイとしての乗り物として

正しい調整に仕上げて頂きたいのだ

フロントブレーキが利かない理由も

ひょっとしたら組み方が違っている

その可能性も大いに有り得そうな気がする

いずれにせよ

お願いすると決めた以上

修理代金を何とか捻出する事

それが今一番最優先で考えようと思う

ただ確実にいえる事は

『やっと辿り着いた』という安堵感

たまたまこのブログを目にしたNekoさん

それから宿にお泊り頂くことにもなり

Neko先輩が繋いでくれた縁

人と人の縁に感謝するばかりです

 

2021年シーズン

BMW R60/2は生まれ変わる事でしょう

もうポンコツとは言いませんよ(笑)

白い隼が乗りたかったけど

白いミュンヘナーがあればそれでいい

やっと

やっと明るい未来が見えた

今はそんな思いに駆られている

 

何を隠そう

最近なんだか私を取り巻く環境が

とてもよい方向に廻りつつある

理由は分からないけど

そう感じる節が沢山続いている

 

明日は今日より

明後日は明日より

きっとステキな日になる事でしょう

そんな予感がする今日この頃である

 

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