別格20お遍路の旅 ⑤
4月18日(水)
第7番 金山 出石寺(愛媛県大洲市)
第9番 文殊院(愛媛県松山市)
さてお遍路さんも大詰めです
隣町の大洲市はちょっとした都市?のようで
大手チェーン店が並び朝食には困らない
色々ある中でやっぱり”すき家”へ入店
「まぜのっけごはん朝食」
メニューを見るまでも無く注文
抜群の安定感がある大好きなメニューだ
例えるならば
巨人が強かった時代の斉藤雅樹投手の様な存在だ
昨日 大切な親玉をゲットしたので
頭の引っかかりが取れた感じで爽快だ
7番札所への道もやはり奥深い細道
だけどここは綺麗に整備(清掃)されており
走っていてとても気持ちがイイ
すれ違う時は一苦労するが
巡拝する者への心配りがみてとれる
お参りをすませ奉納経を頂いていると
私の次に順番を待っている若い西洋人
きちんと正装をした歩きお遍路さん
その彼・・ というより
今まさに私が書いていただいてる前に割り込み
御朱印帳を20冊ほど袋から出し
慣れた仕草で窓口に並べだしている
お姿とお数珠を頂き支払いを済ませた私は
そのオバサン(添乗員?)側に寄り窓口を空けた
困惑している彼の為に
「あなたが次ぎの番だよ」と諭す様に・・
今回私も何度となく出会ってきた光景で
小型バスやジャンボタクシーを使い
お遍路団体ツアーの一行様
悲しいかな往々にして行儀が悪い
お遍路道とは大概来た道を戻る
ピストンとなる場合が多い
この細道をあの自動車達と出くわしたくないものだ
次の札所へは道は
白い砂浜の海岸沿いを走る
まだ4月だというのに夏の様な陽気なので
冬仕様のジャケットのファスナーを開け
春の風を体に取り込む
そうして最後の札所へと向かう
ここは衛門三郎所縁の寺院
(弘法大師と衛門三郎 http://www.ku-kai.org/kono.html)
一連のお参りを済ませ
納経所で最後の奉納経と数珠球をいただいた!
挫折せずやり遂げた達成感と高揚感
また えも言われぬ寂しさ・・
そんな複雑な思いのまま道後温泉へ向かった
およそ10年ぶりになるこの本館だが
平日にも関わらず多くの観光客で賑わっている
今回も入浴のみのチケットを購入
数日間の汗と埃を流し
久し振りの大きな浴槽に浸る
火照った体のままフラついていると
ソープの前に昼間から呼び込みの姿
ココには脱煩悩と俗なるモノが混在している
実にオモシロイ
さーて これからどうしましょうか?!
オープニング4000の前日までには帰りたい
なので日程的にはあと一泊はできる
現在地からの候補としては
「四国カルスト」や「金刀比羅宮」あたりは
寄って寄れない事もない距離ではある
しかし
ここを廻ってしまえば
魅力多いこの四国エリアへの足が
遠のいてしまいそうなので
敢えて次回の為に取っておこうと決めた
旅ツーリングとは「宿題を残してきた方が楽しい」のだ
只今時刻は14時を少しまわった頃だ
走り続ければ夜には自宅に着ける
高速道路を使いペースを一気に上げ走り始めた
しかし単調な高速はつまらない
飽き飽きして気力が長くもたず
酷使してきた疲労もあり体も辛い
こまめに休憩が必要なほど
集中力も欠けてきている
『やっぱり泊ろう』
候補地は兵庫県か大阪府あたり
所持金を考えると安ければ安いほど助かる
すると一人でも1泊1,000円前後のビジホが
大阪市内に沢山ある
部屋数残り僅かなので急いでポチっと予約する
そしてナビに住所を入れると”大阪市西成区○ー○ー○○”
ん・・ 聞いた事がある地名だが!?
走りながら記憶を思い起こす
西成区 にしなり区 ニシナリ・・・
治安が悪い地区?
ホームレス?
はっきり思い出せないが良い印象では無かった気がする
大阪ダイアモンドホテル 1,600円
チェックインの為フロントへ行くと
狭い玄関にTATOOを派手に入れた外国人が
喫煙スペースとなっている玄関に溢れている
道路に停めたバイクが心配になり
別のシャッター付きの駐車場へ預ける事にする
宿泊代1,600円 駐車料金1,000円
何なんだコレは 変なの~
夕食の為外を出歩くと明らかに雰囲気がおかしい
それでも庶民的なお好み焼き店がないかと探すも
結局コンビニで買い込みホテルに戻った
部屋は綺麗じゃないけど不満はない
だって安いもん
虫もゴキブリだって居ないし
浴場も湯は張ってないものの
広くシャワーはちゃんと使える
しかし泥酔して路上で寝ている人
至る所に軒を連ねるカラオケバー
外灯が少ないのか暗い街中
生活保護手続き所の数々
異国のような街 西成区
強烈な印象だったので忘れる事はないだろう
4月19日(木)
部屋のカギと交換に保証金(1,000円)を払い戻し
道向かいのパーキングへ向かう
泥道や砂利道
木の葉や枝が落ちてる道
埃まみれのボディに雨
どこを走ってきたのと思われる程
汚れきった良き相棒の冒険号
一段と頼もしくなった姿をしている
そうして今朝はちょっとした奇跡が起きた
宿から一度も間違える事無く
パーフェクトに大阪を脱出できた
数年前は大阪南港からの帰路
首都高に苦戦し迷った過去があった
そんな苦手としていた大阪を克服したよ
自分を褒めてやりたい気分だ
帰路の途中 巡拝の報告参りの為
京都の「東寺」に寄る
開創50周年 記念散華帳がすべて埋まり
今回の旅は滞りなく終えることができた
そしてリンゴの花咲く信州へ無事到着
総走行距離 2,900km
よく走った 走り過ぎだな
どうりで楽しくなかったはずだ ^^;
果たして煩悩消滅ができたのか?!
そんなことは知る由もなく
お遍路にどんな意味があるのか
経験した者にしか判らないと思うけど
やり遂げた事に意味があり
ご利益があると信じる心
そういう素直で謙虚な心が大切なのだと思う
次回は八十八ヶ所へ挑戦だな・・・
四国別格二十霊場 完結
公式サイト http://www.bekkaku.com/
多々はしょりながら書き綴った四国ツーリング記
最後までお付き合い頂きまして感謝です
相変わらずの乱文でしたがご勘弁ください
昨年リフォームしたR66ですが
やはり睡眠は重要だと再確認した
快適な空間・寝床の提供と言う意味では
ゲストハウスから学ぶ所は多いと思ってました
そこで今回は評判のイイ宿に泊まらせて頂き
当宿の手直しの参考にしていきたいと思ってます
今後少しづつですが
クオリティUPできるよう努力をして参ります
END