禁煙外来

ひと月前のある飲み会

「俺 タバコやめたいんだ・・」

そんな一言から始まった禁煙大作戦

後輩たちも「俺もやめたい」と口をそろえて言う

「じゃぁ一緒に止めよう」となった訳だ

 

その時に話し合われた作戦はこうだ

9月末に最後の喫煙飲み会を行い 散々吸いまくる

二日酔いになるくらい飲めば 次の日は気持ち悪くなる

そうすれば次の日は気持ち悪くなり 吸いたくなくなる

でも それは一時であり 数日は続かないだろう

そこで翌10月1日に全員で”禁煙外来”に掛かろうと決めた

 

 

 

9月30日夕刻

一台の自動車に乗り込んだタバコ中毒三人衆

 

記念日なので豪勢に焼肉屋に入る

散々飲んで食べて そしてタバコを吸う

火が消えたら また吸う

 

箱から一本取り出し ライターで火をつける

目で見なくも感覚でタバコの先端と火を当てる位置は分る

片寄らず 先端一面が赤く燃える様大きく息を吸い込む

そして肺一杯にニコチンを投入する

白色から青白くなった煙を ゆっくり吐き出す

こんな行為をもう何年繰り返してきたのだろうー

世間的には30年と言っておこう

 

6年前に1回禁煙をした事がある

それは極度の貧乏となり タバコを買うお金が無くなり

やむなく禁煙する羽目になり約10ヶ月吸わずにいた

以外とあっさり止めれたのだけれど

ある飲み会がきっかけで また吸ってしまった

 

その時の失敗を繰り返したくない訳で

最初の数日間のイライラ感 何事にもすぐキレそうになる自分

でもそれを乗り越えた後の体の変化

食事が美味しく感じたり 空気すら旨く感じた事を覚えている

今夜は気兼ねなくタバコに火を付け続けた・・・

そして明日 医院の駐車場集合と約束し解散

 

 

 

 

10月1日 10:00 3人揃って受付に訪れた

「禁煙外来は予約制なんです」

「えっ そうなんですか・・ 今日はダメですか?」

「3人揃ってでもいいんですが・・」

しばらくして今日診察していただける様になりホッとした

先生から三人揃って診るのは初めてだと笑われた

 

現在の肺のニコチン濃度検査の様な事を行い今後の説明を受ける

薬を飲みながら1週間はタバコを吸ってもいいと言う

そして2週間目から禁煙 その分薬も強くなる

待合室に貼ってあった「我慢する禁煙より、飲み薬で禁煙しませんか」

その言葉を信じようと思う

 

確かに薬を飲んだ数時間は あまり吸いたいとは思わない

でも切れた?!頃から欲する

そこで私は無理な我慢はしない 気兼ねなく火をつける

果たしてこれで禁煙できるのだろうか?

 

4日目の今日からは朝晩2回の服用

そして8日からは禁煙を開始しなければならいない

本当にこんなんで大丈夫なのだろうか??

意志の弱さは自分が一番よく知っている

あー不安で仕方ない

でも頑張ってみる・・・

 

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