新たなスタート
山を歩く人 山に登る人 が情報交換しているwebサイト
その一番有名なモノに ”ヤマレコ”がある http://www.yamareco.com/
私もたまーにのぞいている
このサイトの古い書き込みを 無断で紹介させていただきます
27年間勤めた会社を辞めて転職します http://www.yamareco.com/modules/diary/2340-detail-25200
今の仕事や収入に特に大きな不満がある訳ではありませんが、私も50歳を過ぎ、そろそろ60以降のセカンドライフを考えなくてはいけない年代となりました。今の会社でも60以降は再雇用制度を利用して65までは働くことはできるのですが、非常に低賃金での契約となってしまい、役職も責任も権限も全て解かれます。諸先輩を見ていても、皆さん何か「抜け殻」の様になってしまい、「ボケ防止」「暇だから」「生活リズムを保つため」「住宅ローンがまだ残っている」「他に選択肢が無い」と言う様な消極的な理由でこの制度を利用している方が殆どでした。確かに60になって行動を起こそうとしても難しいだろうことは想像に難くありません。今の会社では10年間エレキ関係の技術者をした後、一度社内転職で法務部門に異動して17年経ちました。残された私の人生の中で、何をやりたいのか、何をやるべきなのか。そんなことを朧気ながら日々考えていました。
そんな中、社内で早期退職制度として、「今辞めたら退職金が約○倍貰えるよー」という様なキャンペーン?が始まりました。もちろんある年齢以上の社員に限定した「人減らし」には違いないのですが、60以上になっても続けられる仕事を模索していた私には「ポン」と背中を押された気持ちでした。一般にはこれを背中ではなく、「肩たたき」と言いますが、まあ、腰でもお尻でも良いでしょう。タイミングを考えていた私にはとにかくこれが人生の「潮目」「潮時」だと直観しました。
そうはいっても、もし失職すれば退職金もあっという間に無くなってしまうので転職先を探さなくてはいけません。失業保険を貰ってしばらくのんびり過ごせば、という意見もありましたが、休職期間は再就職に不利になるらしいので考えませんでした。特に50代の求人が厳しいことは十分解っています。60以上になっても続けられる仕事として以前から考えていた仕事を求めて、8月初旬から履歴書を10カ所以上に送り、書類選考の結果を待ちました。年齢や経験を理由に半分以上は書類選考で門前払いでした。8月中旬に北アをナイトハイクしたのも、満天の星空と流星群を見ながら、宇宙の大きさに複雑な気持ちを癒されに行くというのが大きな目的でした。疲れる程歩いていれば余計なことを考えている余裕は無いですし。その後5カ所で面接を受け、運良く3カ所から内定を頂きましたが、一番最初に内定を頂いた所に行くと決めていたので、そこにお世話になることにしました。
9月初旬に会社に辞表を提出しましたが、薄っぺらな紙一枚なんですよね。私の会社人生なんてこんな簡単に終わるのかと思うとちょっと情けない感じがしました。自分を強く信じて新しい道を選んだつもりでした。会社を辞めることが決まって清々するかと思いましたが、その後しばらくは山に行く気にもなれず、ジョギングやトレーニングも止めてしまい、毎晩のように飲んだくれていました。年収は多少上がりますが、年俸制で大会社の様な安定性はありません。仕事ができなければ解雇も簡単にされます。家族の生活は大丈夫か?本当にこの選択が正しかったのか?動かない(辞めない)勇気というのもあったのでは?長年築いた社内の人脈にこそ私の存在意義があったのでは?組織から離れて大丈夫なのだろうか?新しい職場の雰囲気に合わなかったら?同僚からも辞めるべきでは無かったという意見が多数ありました。転職を決断した後にもネガティブな考えがいくらでも出てきて、ちょっとブルーになっていました。弱いですねえ・・
でも、先週行った北アのM山行は、そんな鈍った体に容赦なく厳しく、でも美しい展望をプレゼントしてくれました。壮大な景色と酷い筋肉痛は弱った心に喝を入れるのに十分でした。やっぱり山は良いですね。ちょっと吹っ切れました。さて、新たな職場では10月から3ヶ月は試用期間というのがあって、年内は休暇も取れそうにないため、しばらくは平日も使っての長期遠征はできないと思いますが、先ずは仕事と生活を安定させることを優先しなくてはいけないのでしかたがないですね。昨年から計画していた1週間程度の秋の東北遠征も残念ながら延期になりそうです。
数年前の書き込みですが とっても共感できます
我々の年になると 今後の生き方について ふと考える時間が増えます
失敗したらやり直しのきかない年齢 変化に対して臆病にもなる
そのくせ「このままでいいのか? 定年後どうする・・」
そんなジレンマにかられる時がある
私の場合は40歳を過ぎた頃だった
結婚が早かったので 子育てがひと段落した頃と重なる
誰でもターニングポイントってヤツがあり それは思いもよらず突然やってくる
知人でもあり 常連さんでもある彼(先輩)に それは突如やってきた
「人事異動を命ず・・」
彼の選択は退職 約30年勤めた会社を辞めたのである
そんなメールが届いたのは ふた月ほど前の事
幸い次の行先は 今までのキャリアを生かせる所に決まっており
他人事ながら安心した
その彼が「今しかできないから・・」と ロングツーリングを計画
昨日自宅を旅立ったはず
「まずは道東を目指します」ってメールには書いてあったが・・
旅なんて計画通りにいかない方が楽しかったりするもの
今はフェリーの中なのか・・ 自走で青森を目指しているのか・・ わからない
私もメールを打つような野暮な事はせず 無事に帰って来る事と
一生の思い出になる いい旅である事を祈る
北の大地への旅立ちと 第二の人生へのプロローグ
数年前の自分と重なり 応援せずにはいられない
「いってらっしゃい いい旅を・・・」 (^^)v