今年も皆様に愛されて・・・
3年目のシーズンも終わろうとしている
皆様のあたたかい支援に 感謝以外のことばもありません
旅人との話は いつも発見と情報交換の時間
なのでつい飲み過ぎてしまう
痛風の発作も経験した 痛かった・・・
来週 冬を前にツーリングへ行ってきます
仙台~会津あたりへ行こうと思う
一冊の本を読み終えた
共感できる部分が沢山あった
『オートバイの旅は、いつも すこし寂しい。』 斉藤純
ブナ退治という言葉が営林署などで使われて時代があった。
ブナはパルプにもできず、建材にも不向きだったので徹底的に伐られた。
これがブナ退治だ。
ブナを皆伐した山に、成長が早く商品価値が高かったスギやヒノキを植えた。
営林署ではブナをどれだけ伐採したかで出世が決まったそうだ。
後にブナをパルプにする技術が生まれ、拡大造林という国策も合って、ブナ退治はますます加速した。
もともとはブナなどの落葉広葉樹の森林だった山を、人為的にスギやヒノキなどの針葉樹の森林に変えた結果、イヌワシなどの野生の生き物の激減を招いた。
人間によって、自然界のサイクル(生態系)が破壊されたのだ。
しばしばツキノワグマが人里に出てきて農作物を荒らしたりするのも、住処だった落葉広葉樹の森林が少なくなったせいだ。
ツキノワグマは好きで人間を襲うわけではない。
自分の身を、あるいは子供を守る為の本能で行動しているに過ぎない。
ツキノワグマに襲われた人は気の毒だが、たいていの場合、それは襲われない工夫を怠った人間のほうに責任がある。
私たちが山菜やキノコを採りに入る山は、もともとツキノワグマの領域だ。
それなりの用意と覚悟が必要なのは当然だ。
国策として推し進められた拡大造林は生態系を目茶苦茶にしたばかりではない。
自然林と違って、人造林は保水能力が乏しいため、洪水被害の増大をもたらした。
植林地を切り開くために通した林道工事などによって、土砂崩れなどの被害も多くなった。
それで被害対策の為の治水ダムや砂防ダムが必要となった。
これを担うのはゼネコンだ。
大規模公共事業に関わるゼネコンと結びついた人が政治家と称し、永田町あたりで大きな顔をしてきたことは改めて言うまでもない。
ブナが辿った歴史を振り返ると、日本という国のありようが見えてくる。
日本では木偏に無の橅と書いてブナと読ませた。
ブナは役に立たないから「木では無い」という意味だ。
ヨーロッパではブナをマザーツリー(母なる木)とも呼ぶそうだから、日本とはずいぶん違う。
日本でブナが「母なる木」 あるいは「森の母」と認知されるようになったのは、白神山地が世界自然遺産に指定された頃からだから、ごく最近のことだ。
もしオートバイに乗っていなかったら、私もブナになど興味を持たなかっただろう。
そしてブナの木の美しさもブナの森の重要性も知らないまま一生を終えたに違いない。
旅を続けていく中で、美しいものと出会っていくだろう。
美しいものを美しいと感じることのできる人間であり続けたいと思う。
美しいものを沢山見つけること、それは新しい自分を知ることでもある。
——— 以上 抜粋 ——-
バイクに乗るって事は 目にするすべてを五感で感じる事ができる
雨が降れば濡れるし暑ければ暑いし 寒ければ寒さが倍増する
とっても不便な乗り物なのに なんで乗り続けたくなるんだろう
マゾヒストって事でもない
私が知りうるライダーのほとんどが カメラを持ち
個性的な写真を撮っている
皆 自然を愛しているに違いない
自然界の雄大さや 想像を絶する景色や厳しさ
そして人間の・・・ 自分自身のちっぽけさも知っていることだろう
非日常的な時間を過ごすことで ゆっくり自身を見つめなおす事のできる
そんな相棒なのかもしれない。。